Res12 引用 |
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3の世界においても、11の世界においても、決して11主人公の物語が架空のものになったわけではないと思いますよ。 その根拠は2つ。 ・主人公が過去世界に戻ったように、セニカにも過去の世界に戻ったとき、11主人公に救われた記憶がある。そして勇者の力を借りて過去に戻ったことで、同じ力を持つローシュにも、11主人公の記憶と存在が受け継がれる可能性がある。 もともと勇者の紋章は、命の大樹と共鳴して、過去の記憶を勇者本人のみならず、周りの人間にも見せることができますから。 主人公がウラノスの力を借りて、ベロニカとセニカを導きの木に変え、ローシュの悲劇をみたように、過去に戻ってローシュとウラノスを救いだしたセニカの持つ11主人公の勇者の力の痕跡から、自分たちを救いだし、本当に世界を3度も救った真に勇者といえる少年の記憶を、ローシュたち一行が見たかもしれない。 つまりアリアハンにあるあの本は、ローシュとセニカが己を犠牲にしてまで自分たちと世界を救ってくれた11主人公にたいして、心からの感謝とせめてもの償いで書き残した伝説なんだと思います。
根拠その2・ドラクエ11オープニングムービー。 壮大な物語に誘うあのムービー。 真エンドクリア後によく考えてみましょう。 大人のベロニカが夜の森の中を歩いてきて、セーニャに出会い、セーニャが姉に微笑んで竪琴を奏だし、ドラクエ11の物語が…。
あれ?あの時点の二人、いつの二人?? 通常エンドクリア後なら…ベロニカ子供の姿のはず 物語が始まる前…なぜセーニャがこれから始まる物語を知ってる?
いえ、単純にプレイヤーを壮大な冒険に誘うためのムービーと言えばいいですが、真エンドの存在がありますから。 あのムービーのベロニカはいつも持っている杖がなく、魔法使いの帽子もないですしね。つまり、下手したらあのムービーのベロニカ・セーニャ姉妹は、聖賢の姉妹ではない、普通に平和に暮らしているラムダの姉妹ではないか…?(つまり真エンディング後、ローシュが助かってから数百年後) 再びベロニカ・セーニャが生まれてくる時代になって、もともとローシュの伝説を語り継いできた聖地ラムダの二人の姉妹が、お気に入りの「ローシュを救ったもう一人の勇者の伝説」を語り継いでいるシーンだと見えなくもない。 プレイヤーにとっては二人本人のことだけど、歴史が上書きされているから、二人にとっては過去の伝説、今後も永遠に出会わず、でも心のどこかでローシュの伝説よりも11主人公の伝説の方がずっと好きで大切。 ベロニカ・セーニャみたいに、他の仲間たちの人生もあの冒険とは違っているだろうけど、でもきっとみんな幻の勇者の物語が好きで語り継がれてて、ただその思いだけが、永遠に時の彼方へ去ってしまった11主人公への、残された仲間たちの思い出なんじゃないかな…。 そう思ったらあのきれいなオープニング、見たらつい泣けてしまうのです。 |